新Outlookで発生したExcel添付ファイル問題の概要
Microsoftは、新しいOutlookクライアントで特定のExcel添付ファイルが開けない既知の問題に対処しています。この問題は、11月23日以降、Exchange Onlineの顧客を中心に影響を及ぼしており、添付ファイルを開こうとすると「後でもう一度ファイルを開いてみてください」というエラーメッセージが表示されることがあります。
問題の原因と影響範囲
Microsoftによると、この問題の根本原因は、Excelファイル名に含まれる非ASCII文字のエンコードエラーにあるとされています。これにより、新しいOutlookクライアントがファイルを正しく処理できなくなっていました。同社は、非ASCII文字を含むファイル名を持つ添付ファイルを開こうとするすべてのユーザーに影響が及ぶ可能性があると説明していますが、現時点では影響範囲は限定的であると見ており、アドバイザリとして扱われています。
Microsoftの対応と推奨される回避策
Microsoftは、ファイルを開く際に使用されるリクエストにおける欠落したエンコーディングに対処するための修正プログラムを既に展開しており、現在その有効性を検証中です。修正プログラムがすべての影響を受けるユーザーに届くには時間がかかる可能性があります。
それまでの間、影響を受けているユーザーに対してMicrosoftは以下の回避策を推奨しています:
- Outlook on the web(Web版Outlook)を使用する
- 添付ファイルをダウンロードしてからローカルシステムで開く
最近のOutlook関連の動向
Microsoftは最近、Outlookに関する他の問題にも対処しています。これには、Microsoft 365ユーザーが従来のOutlookクライアントを起動できない問題や、クラシックOutlookがクラッシュする問題の修正が含まれます。また、新OutlookからクラシックOutlookへの切り替えボタンをクリックするとクラッシュする問題も過去に修正されました。さらに、Microsoftは2025年2月のセキュリティアップデートから、Windows 10システムに新しいOutlookを強制的にインストールすることを1月に発表しています。
