はじめに
Googleは、Chromeのオートフィル機能に複数の重要な改善を発表しました。これにより、オンラインでのショッピングや旅行予約がさらにスムーズになります。デスクトップ版、iOS版、Android版のChromeに順次展開されるこれらのアップデートは、ユーザーの利便性を大きく向上させるでしょう。
Googleアカウントとの連携強化
今回のアップデートにより、Chromeのオートフィルは、Googleアカウントに保存されている個人情報へのアクセスが可能になります。これには以下の情報が含まれます:
- 氏名
- メールアドレス
- 保存済みの職場および自宅の住所
これにより、ユーザーはChromeにサインインしている限り、これらの情報をフォームに簡単に自動入力できるようになります。
Android版Chromeの改善
Android版Chromeでは、オートフィルの候補表示が拡張されます。従来の凝縮された表示から、2行にわたる詳細な情報表示に変わることで、複数の候補がある場合でも、ユーザーがより正確な情報を選択しやすくなります。例えば、同じ名前の連絡先が複数ある場合でも、住所などの追加情報が表示されることで、適切な候補を選びやすくなります。
国際住所対応とGoogle Wallet連携
Googleは、国際住所のオートフィル機能も改善しています。特にメキシコの住所記述形式(交差する2つの通りを参照する形式)への対応が強化されます。また、将来的には日本の「ふりがな」表記への対応も導入される予定です。
さらに、Chromeのオートフィルは、Google Walletに保存されている旅行予約情報にアクセスできるようになります。これにより、航空券の到着時刻や日付など、旅行関連の詳細情報をオンラインフォームに自動入力することが可能となり、例えば空港でのレンタカー予約などが格段に楽になるでしょう。
パスポート情報などの「拡張オートフィル」
先月には、デスクトップユーザー向けに「拡張オートフィル」機能が導入されており、パスポート番号、運転免許証、ポイントカード、さらには車両識別番号(VIN)やナンバープレートなどの詳細情報が自動入力できるようになっています。これらの機能と今回のGoogle Wallet連携が合わさることで、Chromeのオートフィルはより包括的な情報入力ツールへと進化を遂げています。
元記事: https://www.theverge.com/news/838987/google-chrome-android-ios-desktop-autofill-account-wallet
