Pickle Robot、元テスラ幹部を初のCFOに任命:UPSとの大型契約で成長を加速

イントロダクション

倉庫および配送センター向けに自律型アンロードロボットを開発するPickle Robot社は、元テスラ幹部のジェフ・エバンソン氏を同社初の最高財務責任者(CFO)として迎えることを発表しました。この重要な人事は、同社が物流大手UPSとの大規模な契約を進めているとの報道の数日後に発表され、Pickle Robotの事業拡大と組織強化への強力なコミットメントを示しています。

新CFO、ジェフ・エバンソン氏の輝かしい経歴

エバンソン氏は、2025年9月からPickle Robotのコンサルタントを務めていましたが、このたび常勤CFOに就任しました。彼のキャリアで特筆すべきは、2011年から2017年までテスラでグローバル投資家向け広報および戦略担当副社長を務めたことです。この期間中、彼はイーロン・マスク氏と直接協力し、テスラ車の複数ラインの立ち上げや企業の買収を支援するための負債および株式資金調達に大きく貢献しました。その豊富な経験と実績は、Pickle Robotの今後の財務戦略と成長軌道において極めて重要な役割を果たすと期待されています。

UPSとの画期的な提携

今回のCFO就任は、Pickle Robotが配送大手UPSとの提携を拡大しているとの報道と時を同じくしています。Bloombergによると、UPSはPickle Robotのロボット400台を総額1億2,000万ドル(約177億円)で調達するとされており、これらのロボットは2026年後半から2027年初頭にかけて順次配備される予定です。Pickle Robotは今回のUPSに関する具体的な報道についてコメントを控えましたが、UPSが数年前から同社の顧客であったことは認めています。

Pickle Robotの成長と今後の展望

2018年に設立され、これまでに約1億ドルのベンチャーキャピタルを調達しているPickle Robotにとって、今回のUPSとの提携拡大は、その急成長と市場での存在感を裏付けるものです。エバンソン氏の財務戦略と大規模な資金調達に関する専門知識は、Pickle Robotが物流およびサプライチェーンの自動化分野におけるリーダーシップをさらに確固たるものにする上で、強固な基盤となるでしょう。同社の技術革新と戦略的な人材登用は、今後の業界の動向に大きな影響を与えることが予想されます。


元記事: https://techcrunch.com/2025/12/18/pickle-robot-adds-tesla-veteran-as-first-cfo/