LG製テレビに強制導入されたCopilotショートカット、削除可能に – ユーザーの反発受け方針転換

LG製テレビにMicrosoft Copilotが強制導入、削除不可でユーザーから反発

LGエレクトロニクスが最新のスマートテレビにMicrosoft Copilotのウェブアプリショートカットを導入したことが、ユーザーの間で強い不満を引き起こしています。当初、このショートカットは削除できない仕様となっており、Redditのr/mildlyinfuriatingサブRedditでは、削除不可能なCopilotアイコンの画像が投稿され、36,000以上の高評価を得るなど、大きな反響を呼びました。この問題は、AI機能が家電製品に広範に組み込まれる現状に対するユーザーの懸念を浮き彫りにしています。

LG、ユーザーの選択肢を尊重し削除機能を提供へ

ユーザーからの批判を受け、LGは方針転換を発表しました。LGの広報担当者クリス・デ・マリア氏はThe Vergeに対し、「当社は消費者の選択を尊重しており、ユーザーがショートカットアイコンを削除できるように措置を講じる」と述べました。同氏の説明によると、このCopilotアイコンはテレビに組み込まれたアプリケーションではなく、テレビのウェブブラウザを通じてMicrosoftのウェブサイトを開く「ショートカット」であるとのことです。また、マイク入力などの機能は、ユーザーの明示的な同意があって初めて有効になると強調しています。

削除機能の提供時期は未定

しかし、ユーザーがCopilotアイコンを削除できるようになる具体的な時期については、デ・マリア氏から「明確な時期はまだ決まっていない」との回答がありました。LGとSamsungは今年1月に、テレビへのMicrosoft Copilot AIアシスタントの追加計画を発表しており、今回のLG製テレビへの導入は、webOSの最新アップデートに伴って行われたものと見られます。

IT業界におけるAI統合とユーザーコントロール

今回のLGの対応は、AI機能の普及が進む中で、デバイスメーカーがユーザーのプライバシーとコントロール権をどのように尊重すべきかという、IT業界全体にとって重要な問いを投げかけています。ユーザーの反発を受け、削除機能の提供に動いたLGの決定は、今後、他のデバイスにおけるAI機能の導入方法にも影響を与える可能性があります。


元記事: https://www.theverge.com/news/847685/lg-copilot-web-app-delete