「Ghost of Yōtei」に新シネマティックモード登場
ソニーのヒット作「Ghost of Tsushima」の続編「Ghost of Yōtei」が、プレイヤーの気分に合わせてゲームの見た目やサウンドを調整できる新たなシネマティックモードを導入します。前作で好評を博した黒澤モードに加え、今回は新たに2つのモードが追加され、より没入感のある体験を提供します。
著名な映画監督とのコラボレーション
「Ghost of Yōtei」は、前作の黒澤明監督の遺族とのコラボレーションによる黒澤モードを継承しつつ、さらに2人の著名な映画監督との協業による新モードを搭載しています。一方は「十三人の刺客」の三池崇史監督にインスパイアされた、戦闘中のカメラワークをよりタイトにするモード。もう一方は「サムライチャンプルー」の渡辺信一郎監督が監修した、ローファイビートを追加するモードです。
開発元Sucker Punchの共同クリエイティブディレクターであるジェイソン・コネル氏は、「Yōteiでは、以前に作られたゲームの土台の上に立っている」と述べ、今回は他の2人のアーティストを称えることが「探求」だったと語っています。
各シネマティックモードの詳細
黒澤モード
- 「Yōtei」の鮮やかな色彩を白黒に変換。
- オーディオはクラシック映画のようにこもった音になり、特に声は金属的な響きを持つ。
- 画面上の動きを増すために風の表現が追加される。
コネル氏によると、色を排除することで視点と見ているものが大きく変わり、白黒では「奥行きが異なる意味を持つ」とのことです。
三池モード
- 戦闘中にカメラが主人公アツにより接近。
- 血や泥の表現が強調される。
開発チームは以前から「より内臓に響くような体験」を提供するために、カメラをより近づけるモードを望んでおり、三池崇史監督へのオマージュとしてこれを実現しました。このモードは、通常広範囲を映すカメラで敵を把握する「Yōtei」の戦闘を、より激しく、難易度の高いものにします。
渡辺モード
- ゲームの通常のサウンドトラックが、渡辺監督監修のローファイ楽曲に置き換わる。
- 探索中や一部の戦闘中にローファイビートが流れる(ストーリーミッション中は適用されない)。
このモードは、ゲームをより穏やかな雰囲気にし、特定の目標を持たずにたださまよう際に最適です。コネル氏は、前作のプレイヤーがすでにフォトモードでアクションを強調したり、ローファイ音楽を聴きながらプレイしたりしていたことに言及し、これらのモードがプレイヤーの好みに合わせてゲームをカスタマイズする手段となると述べています。
プレイヤーへのカスタマイズの自由
コネル氏は、これらのモードがゲーム内の状況と時代錯誤になる場合があることを認めつつも、プレイヤーが任意で選択できるため、「自分の好みに合わせてゲームをカスタマイズできる良い領域だと感じている」と語っています。
元記事: https://www.theverge.com/games/789026/ghost-of-yotei-cinematic-modes-kurosawa-miike-watanabe
