Spotify、Wrappedと新機能で月間アクティブユーザー数7億5100万人を記録

概要:記録的なユーザー成長

スウェーデンの音楽ストリーミング大手Spotifyは、最新の四半期決算で月間アクティブユーザー数(MAU)が過去最高の7億5100万人に達したと発表しました。これは前年同期比で11%の増加となります。また、有料会員数も10%増加し、2億9000万人に達しました。

売上高は前年同期比約7%増の45.3億ユーロ(約53.9億ドル)となり、その大部分は有料会員による収益が8%増加したことによるものです。一方で、広告サポート型ビジネスの売上高は4%減の5.18億ユーロ(約6.166億ドル)となりました。投資家が注目する粗利益率は、ポッドキャストや音楽の広告販売増加により33.1%の記録的な高水準に改善しました。

成長の原動力:Wrappedと無料機能の強化

この記録的な成長は、年末恒例の「Wrapped」キャンペーンと無料プランの新機能が大きく寄与しています。Wrappedキャンペーンは、3億人以上のユーザーを巻き込み、ソーシャルメディア上で56言語において6億3000万回以上共有されるなど、絶大な影響力を見せました。

また、Spotifyは無料の広告サポート型プランにも新機能を追加し、ユーザーが聴きたい曲を検索して選択できるようにしました。これにより、YouTube MusicやAmazon Musicといった競合サービスからの新規ユーザー獲得に成功しています。

新体制と事業拡大戦略

共同創設者であるDaniel Ekから共同CEOのGustav SöderströmとAlex Norströmへと経営体制が移行したSpotifyは、その事業範囲を大きく広げています。かつての音楽ストリーミング専業から、今ではポッドキャスト、オーディオブック、さらにはフィジカル書店まで展開しています。

アプリ内でのミュージックビデオやビデオポッドキャストの導入、グループチャットのようなソーシャル機能、コンサートチケットの予約、楽曲の背景ストーリーの紹介、さらにはAI DJやAI生成プレイリストといったAI機能の追加、そしてユーザーがおすすめから特定のトラックを除外できる機能など、ユーザーの定着率向上を目的とした多様な施策を打ち出しています。

収益性への注力と今後の見通し

近年のSpotifyは収益性の向上に強く注力しており、米国とヨーロッパでの購読料値上げや、無料層の機能強化はその一環です。同社は次四半期には月間アクティブユーザー数が7億5900万人、有料会員数が2億9300万人に達すると予測しています。


元記事: https://techcrunch.com/2026/02/10/spotify-hits-a-record-751m-monthly-users-thanks-to-wrapped-new-free-features/