AirPods Pro 3に静的ノイズの苦情、ユーザー体験と製品信頼性に影響か

AirPods Pro 3で静的ノイズの問題が浮上

最新のAirPods Pro 3において、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能がオンの状態でメディアを再生していない際に、静的ノイズが発生するという報告が複数のユーザーから寄せられています。

この問題は、RedditやMacRumorsのフォーラムで広く議論されており、ユーザーはノイズを「静電気のような音」「シューという音」「ホワイトノイズ」「雨音」「貝殻を耳に当てたような音」などと表現しています。

ANC、アダプティブ、トランスペアレンシーの各モードでノイズが確認されており、一部のユーザーは片方のAirPodでより顕著にノイズを感じると報告しています。

ユーザーからの具体的な報告

  • あるユーザーは、ANCをオンにすると低周波数は静かになるものの、高周波数が「小さな扇風機が常に回っているような音」として聞こえると述べています。
  • 別のユーザーは、トランスペアレンシー/アダプティブモードで特に顕著なノイズを経験し、右耳でより強く感じると報告。以前のモデルでは問題がなかったため、返品を検討しています。
  • 飛行中に右のAirPodから「口笛のような風の音」が聞こえたため、交換したというユーザーもいます。
  • 低音量で音楽を聴くことが困難なほど静的ノイズがひどいという報告もあり、マイクをオフにすることでようやく静かになるとのことです。

Appleの対応と原因の不透明性

全てのAirPods Pro 3がこの問題の影響を受けているわけではなく、全く問題を感じないユーザーもいます。しかし、問題をAppleに報告したユーザーには交換品が提供されています。

残念ながら、交換品でも同じ問題が発生したというケースも報告されており、Appleは店舗従業員に対し、静的ノイズの問題を報告するユーザーにはAirPods Pro 3を交換するよう指示しているとされています。

この静的ノイズがハードウェアに起因するものなのか、それともソフトウェアの問題なのかは現時点では不明です。もしソフトウェアの問題であれば、将来のファームウェアアップデートで解決される可能性があります。

現状での唯一の回避策は、設定アプリでANCとトランスペアレンシーモードをオフにすることです。

ユーザー体験と製品信頼性への影響

このようなノイズ問題は、高価なオーディオデバイスにおけるユーザー体験を著しく損なう可能性があります。特に、ノイズキャンセリング機能を主要な利点として購入したユーザーにとっては、その機能が期待通りに動作しないことは大きな不満につながります。

製品の信頼性に対する懸念も生じており、Appleがこの問題にどのように対処するかが注目されます。ハードウェアの問題であれば大規模なリコールや設計変更が必要となる可能性もあり、今後の動向が注視されます。


元記事: https://www.macrumors.com/2025/10/29/airpods-pro-3-static-complaints/