日本におけるiOSアプリ配信の大きな転換点
Appleは、開発者向けにiOS 26.2の初のベータ版をリリースしました。このアップデートにより、日本のiPhoneユーザーは、AltStore PALやEpic Gamesなどの代替アプリストアをデバイスにインストールし、そこからアプリをダウンロードできるようになる見込みです。これは、これまでAppleがEU圏外では許可していなかった機能であり、日本のモバイルソフトウェア市場に大きな変化をもたらすことになります。
規制強化が背景に
この変更は、日本の新たな規制要件に対応するためのものです。2024年6月、日本国会はAppleに対し、サードパーティ製アプリストアと決済プロバイダーのiPhoneでの許可を義務付ける法案を承認・制定しました。さらに、2025年8月には、公正取引委員会が「モバイルソフトウェア競争促進法ガイドライン」を策定。このガイドラインは、AppleやGoogleのようなプラットフォーム運営者に対し、代替アプリストアや決済システムの提供を妨げたり制限したりすることを禁じています。
これらのガイドラインは2025年12月18日までに施行される予定で、iOS 26.2の一般公開(12月9日から16日の間と予想)はそれに先立つ形となります。
セキュリティとユーザーへの影響
サードパーティ製アプリストアの導入は、ユーザーにアプリ選択の自由度を高める一方で、新たなセキュリティ上の考慮事項も生じさせます。公式App Store以外のソースからのアプリインストールは、マルウェアやプライバシー侵害のリスクを高める可能性があり、ユーザーはアプリの出所を慎重に評価する必要があるでしょう。AppleがEUで導入したのと同様に、日本でも代替アプリストアに対する一定のセキュリティ基準や審査プロセスが設けられるかどうかが注目されます。
Epic Gamesは、2025年後半までにFortniteとそのゲームストアプラットフォームを日本のiOSに導入する計画を発表しており、今後の動向が注目されます。
元記事: https://www.macrumors.com/2025/11/05/ios-26-2-third-party-app-stores-japan/
