第3四半期にDDoS攻撃が大幅に増加
Cloudflareの報告によると、第3四半期に分散型サービス拒否(DDoS)攻撃が急増しました。これは、世界中で100万から400万のホストからなる「Aisuruボットネット」による過去最高レベルの攻撃に拍車をかけられたものです。
攻撃件数は前期比で54%増加し、1日あたり平均14件のハイパーボリューム攻撃が発生しました。これらの攻撃の規模は「前例のない」ものであり、29.7テラビット/秒(Tbps)、および141億パケット/秒に達しました。
Aisuruボットネットによる大規模攻撃の詳細
記録的な29.7 Tbpsの攻撃は、ユーザーデータグラムプロトコル(UDP)カーペットボミング攻撃であり、1秒あたり平均15,000の宛先ポートを標的としました。Aisuruは、以下の多くの重要産業を標的にしています。
- 通信
- 金融サービス
- ホスティングプロバイダー
- ゲーム会社
以前の報告では、Microsoftが10月にAisuruに関連する記録的な攻撃を中和したことが述べられています。この攻撃は15.72 Tbps、36.4億パケット/秒を計測し、Microsoftはこれをクラウドで記録された単一攻撃として史上最大であると発表しました。
Cloudflareの防御と全体的な動向
Cloudflareは第3四半期中に830万件のDDoS攻撃を検出し、軽減しました。これは前年同期比で40%増加、前期比で15%増加しています。
AI企業へのDDoS攻撃が急増
Cloudflareの報告書は、AI企業に対する攻撃の急増も示しています。9月のAI産業に対するDDoSトラフィックは、前月比で347%増加しました。この攻撃の増加は、AI規制に関する活発な議論と時期を同じくしています。
元記事: https://www.cybersecuritydive.com/news/ddos-rises-q3-aisuru-botnet-record-attack/806922/
