iFixit、待望の修理アプリを再リリース
修理ガイドで知られるiFixitが、AIを搭載した修理アシスタント「FixBot」を組み込んだ無料のiOSおよびAndroidアプリをリリースしました。このアプリは、モバイルデバイスに最適な形式でiFixitの膨大な修理ガイドを提供し、ユーザーが自身のデバイスを修理する際の強力な味方となります。
AI搭載「FixBot」が修理をサポート
新アプリの目玉は、人工知能を活用した修理アシスタント「FixBot」です。FixBotはスマートフォン、ノートパソコン、タブレットなど、幅広いデバイスの診断と修理をAIで支援します。ユーザーはテキストや音声で問題を説明でき、FixBotは音声で応答することも可能です。また、問題を特定するために画像を共有する機能も備わっています。
FixBotは、一般的な情報ではなく、iFixitコミュニティの何百万件もの成功した修理事例に基づいてトレーニングされているため、非常に有用な修理ツールとして期待されます。アプリ内だけでなく、iFixitのウェブサイトでも利用可能です。
アプリの主な機能と特徴
- モバイルに最適化された修理ガイド：iFixitが誇る全修理ガイドが、携帯端末で見やすい形式で提供されます。
- ワークベンチ：進行中の修理状況を追跡できます。
- バッテリー寿命予測：iPhoneのバッテリーをリアルタイムで監視し、劣化グラフを表示。交換時期を事前に通知します。
- デバイス認識：ユーザーのスマートフォンを認識し、そのデバイスに特化した修理情報を優先的に表示します。
- 部品購入と互換性チェック：アプリからiFixitの修理部品を直接購入でき、購入前にデバイスとの互換性を確認できます。
Appleとの過去と再出発
iFixitはかつて2015年までアプリを提供していましたが、Apple TVの開発者キットを分解したことでAppleのサービス規約に違反したとして、AppleによってApp Storeから削除されていました。開発者アカウントも停止されていましたが、10年の時を経て、ついにApp Storeへの帰還が許されました。この再リリースは、iFixitと修理コミュニティにとって大きな節目となります。
利用と料金プラン
iFixitアプリは、App StoreおよびPlay Storeから無料でダウンロードできます。FixBotの利用も現時点では無料ですが、将来的には無料版と月額4.99ドルの「Enthusiastプラン」が導入される予定です。Enthusiastプランでは、ドキュメントのアップロードなどの追加機能が提供されるとのことです。