企業向けAIアプリ開発のEmpropromptu、200万ドルを調達
企業がAIアプリケーションを構築するのを支援する新興企業Empropromptuが、プレシードラウンドで200万ドルの資金調達を発表しました。この資金は、企業のAI導入を加速させるための人材採用と独自技術の開発に充てられる予定です。
元CodeSee創業者とAI研究者の協業
Empropromptuは、元CodeSeeの創業者Shanea Leven氏とAI研究者のSean Robinson氏によって昨年10月に設立されました。Leven氏は、CodeSeeでの経験から、ビジネスに必要なものと、単に先進的に聞こえるものの違い、そしてAIのような新技術においてもセキュリティ、コンプライアンス、信頼性、品質といった基本原則が重要であることを学びました。
Empropromptuが提供するAIアプリ開発
Empropromptuは、ビジネスオーナーが技術的な背景なしにAIアプリケーションを構築できるサービスを提供しています。ユーザーはプラットフォームのAIチャットボットに「新しい分類アプリが欲しい」や「生成的なレコメンデーションアプリが欲しい」と伝えるだけで、ツールがそれを構築します。さらに、LLMツールも提供され、結果の微調整や既存のコードベースへのAI機能の追加も可能です。
「Vibe Coding」とは一線を画す
Leven氏は、Empropromptuが一時的な「vibe coding」プラットフォームとは異なると強調しています。「vibe codingは迅速な実験には優れていますが、Empropromptuはそれらの実験を真のソフトウェアに変えるものです」と彼女は述べ、内蔵の評価、ガバナンス、自己改善機能を備え、アイデアを本番環境の機能へと移行させることに焦点を当てていると説明しました。
資金調達の詳細と今後の展望
今回のプレシードラウンドは、Precursor Venturesが主導し、Zeal Capital、Alumni Ventures、Founders Edge、South Loopが参加しました。Empropromptuは、カスタムデータモデルの作成や無制限のメモリなど、3つの新機能も発表しています。同社は、規制の厳しい業界やデータ取得とアプリケーション構築が深く複雑な分野(例:ホテル向けソフトウェア)のビジネスをターゲットにしています。Leven氏は、AI革命を活用するために技術的なスキルを学ぶ必要なく、企業が変革を遂げられることを目指しています。
元記事: https://techcrunch.com/2025/12/09/empromptu-raises-2m-pre-seed-to-help-enterprises-build-ai-apps/
