Fal、シリーズDで1.4億ドルの資金調達を完了
AIモデルホスティングのスタートアップであるFalは、Sequoiaが主導するシリーズDラウンドで1億4000万ドル(約200億円)の資金調達を実施したと発表しました。この資金調達により、同社の評価額は45億ドル(約6700億円)に達し、今年7月のシリーズCでの評価額から約3倍に増加しました。
今回のラウンドには、Sequoiaの他にKleiner Perkins、Andreessen Horowitzなどの著名な投資家も参加しています。Falにとって今年3回目となる今回の資金調達は、一部が既存投資家からの株式売却を含むセカンダリーセールであったことも報じられています。
マルチモーダルAIインフラの主要プレイヤー
Falは、開発者向けに画像、動画、音声などのAIモデルをホストするサービスを提供しており、マルチモーダルAIのインフラレイヤーとして機能しています。同社の顧客には、Adobe、Shopify、Canva、Quoraといった業界のリーダー企業が名を連ねており、その技術が幅広い分野で利用されていることがうかがえます。
2021年に元Coinbaseの機械学習リーダーであるBurkay Gurと元Amazonの開発者であるGorkem Yurtsevenによって設立されたFalは、短期間でAIインフラ市場における重要なプレイヤーとしての地位を確立しました。
急成長を裏付ける売上高
Bloombergの報道によると、Falは2023年10月時点で売上高が2億ドル(約300億円)を突破しており、その急速な成長ぶりが際立っています。この驚異的な売上高は、AI技術の需要が爆発的に高まる中で、Falが提供するインフラソリューションがいかに市場に受け入れられているかを示しています。
今回の巨額の資金調達と高い評価額は、Falが今後もマルチモーダルAIインフラ市場を牽引し、さらなる技術革新とサービス拡大を進めるための強力な推進力となるでしょう。
