OusterがStereoLabsを買収、物理AI市場への参入を強化
Lidarセンサーを製造するOusterは、ロボティクスおよび産業アプリケーション向けのビジョンベース認識システムを手がけるStereoLabsを、3,500万ドルと180万株の組み合わせで買収しました。この買収は、センサーサプライヤー間の統合の流れをさらに加速させるものとなります。Ousterは過去にも2022年にライバルであるVelodyneと合併し、その前年にはLidarスタートアップのSense Photonicsを買収するなど、積極的なM&A戦略を展開してきました。
この動きは、ヒューマノイドロボット、ドローン、自動運転車、倉庫自動化システムなど、広範な「物理AI」の分野でビジネスを構築しようとする企業や投資家の動きと時期を同じくしています。
Ouster CEOが語る買収の狙いとStereoLabsの魅力
Ousterの共同創設者兼CEOであるアンガス・パカラ氏は、StereoLabsに長年注目していたと述べています。同氏によると、Lidarは「安全性に不可欠なシステムの中核コンポーネント」ですが、Ousterは「スタックを上に移動する」ことを目指しており、そのための「明白な追加センサー」としてカメラを位置づけています。
パカラ氏は、15年の歴史を持つStereoLabsのハードウェアにおける「最高クラス」の技術に加え、AIモデルとエッジコンピューティングの最先端技術を導入する「驚くべき手腕」に特に感銘を受けたと語っています。具体的には、ステレオカメラから物体の深度を決定する基盤AIモデルの開発を強調しました。Ousterは、この買収によって「統一されたセンシングおよび認識プラットフォーム」を構築し、高度な物理AIシステム向けの「ティアワンサプライヤー」になることを目指しています。
業界の統合と物理AIへの現実的な視点
買収後もStereoLabsはOusterの完全子会社として運営される予定です。パカラ氏は、物理AI、特にヒューマノイドロボティクスに対する過熱した期待に対し、現実的な見方を示しています。同氏は、「このビジネスモデルは単なる熱狂を売ることではなく、認定された安全なシステムを実際に作り、顧客の問題を解決すること」だと強調し、ヒューマノイドロボットが市場に投入されるまでには「はるかに長い時間」がかかり、「物理AIには多少の幻滅が生じるだろう」と述べました。
MicroVisionのCEOであるグレン・デヴォス氏も、センサー業界は「統合の機が熟している」と考えており、現在の競争を支えるほどの収益がないため、「統合が進むか、業界の淘汰が起こるだろう」と語っています。
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